
2026-10-04 • Patient Resources & Tips
肌のハリ不足や浅い小じわ、部分的なこけ感に直面したとき、数あるスキンブースターや注入施術の中からどれを選ぶべきか迷う方は少なくありません。「コラーゲンを補いたい」と考えても、成分そのものを直接注入する治療から、自身の線維芽細胞を刺激して自己コラーゲンを増生させる方法まで、アプローチは多岐にわたります。
本記事では、純度99%の精製アテロコラーゲンを直接届ける「レティゼン」、ヒト皮膚組織由来の「Re2O(リトゥオ)」、PDLLAによる持続的な組織増生を促す「ジュベルックボリューム」、そして組織再構築アプローチをとる「ジュブゼン」の4施術を、成分由来・機序・ダウンタイム・適性の観点から中立的に比較・整理します。
注入系コラーゲンは体外から精製されたコラーゲンそのものを真皮層へ直接補う施術であり、ボリュームブースターは注入された微粒子が自己の線維芽細胞を刺激してコラーゲン増生を促す施術です。
加齢や紫外線ダメージの蓄積に伴い、真皮層のコラーゲン線維やエラスチンは徐々に変性・減少し、肌の菲薄化(薄くなる現象)や弾力低下、細かなちりめんジワ、局所的なコケ感が目立ち始めます。こうしたエイジングサインに対して、どのような成分をどの深さに届けるかによって、得られる質感や維持期間のアプローチが大きく分かれます。
直接コラーゲンを注入する製剤は、注入直後から物理的に成分が真皮内に存在するため、薄くなった肌の密度を高めたり、浅い刻まれジワに対して滑らかな質感を取り戻したりするアプローチを得意としています。一方で、自己組織増生型のポリマー製剤は、直後の劇的な変化よりも、数週間から数か月をかけて自身の組織が再構築されるプロセスを重視します。この作用機序の相違を理解することが、納得のいく施術選択の第一歩となります。

レティゼンは高純度アテロコラーゲン、Re2O(リトゥオ)は人同種コラーゲン、ジュベルックボリュームはPDLLA微粒子、ジュブゼンは組織誘導アプローチと、それぞれ異なる成分と機序を持ちます。
レティゼン(Retigen)は、高純度(99%)に精製された無菌のI型アテロコラーゲンを主成分とする注入製剤です。アレルギー反応の主な要因となるコラーゲン分子両端の「テロペプチド」を酵素処理によって切断・除去(アテロ化)しているため、生体適合性が高く、アレルギーリスクが抑えられている点が特徴です。
真皮浅層から中層に直接コラーゲンを注入することで、減少した細胞外マトリックスを物理的に充填します。肌のキメを整え、目元や口元周辺の細かなシワ、肌全体のハリ感向上を目指す治療として選ばれています。
エラビエRe2O(リトゥオ)は、ヒトの皮膚組織由来である「人同種コラーゲン」を採用したスキンブースターです。動物由来のコラーゲンとは異なり、元々ヒトの体内にある構造と一致するため、異物反応や炎症反応のリスクを低減し、極めて高い生体親和性を有します。
薄くデリケートな皮膚や、首のシワ、目元周辺など、不自然な膨らみや凹凸を出したくない部位においても、周囲の組織へ滑らかになじむ点が支持されています。肌本来の組織環境に近いコラーゲン網を形成し、肌密度の回復をサポートします。
ジュベルックボリュームは、生分解性高分子であるPDLLA(ポリDL乳酸)の多孔質球状微粒子と、非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製剤です。直接コラーゲンを補充するのではなく、皮下組織や真皮深層に注入されたPDLLA粒子が、数か月にわたって体内のマクロファージや線維芽細胞を穏やかに刺激し、自生コラーゲンの産生を促します。
ヒアルロン酸単体のように過度な吸水や不自然な膨らみを生じにくく、こめかみのコケや頬の凹み、深いほうれい線などに対して、自然で滑らかなボリューム回復をもたらす点が大きな強みです。
ジュブゼン(Juvgen)は、微細針や気体等による物理的刺激と組織再生因子の導入を組み合わせ、組織の再構築やコラーゲン誘導を図るアプローチをとる治療です。主にニキビ跡の凹凸(クレーター)や局所的な瘢痕、深いシワの底面剥離を伴う再建などに用いられます。
ただし、レティゼンやジュベルックボリューム、Re2O(リトゥオ)と比較すると、現時点での流通規模や症例データの蓄積量は相対的に多くありません。適応症例が限定的である場合もあるため、施術の検討にあたっては経験豊富な医師による慎重な診察が必要です。
各施術は主成分や機序が異なるため、ダウンタイムの長さ、効果の現れ方、適した悩みにも明確な違いが存在します。
項目 | レティゼン | Re2O(リトゥオ) | ジュベルックボリューム | ジュブゼン |
|---|---|---|---|---|
主成分・由来 | 純度99%アテロコラーゲン(精製I型) | 人同種コラーゲン(ヒト皮膚組織由来) | PDLLA(ポリDL乳酸)+非架橋ヒアルロン酸 | 組織再生誘導カクテル+物理的刺激等 |
作用機序 | 真皮層へのコラーゲン直接補充 | 生体親和性コラーゲン補充・組織親和 | 線維芽細胞の持続刺激による自己コラーゲン増生 | 組織剥離・微細刺激による組織再構築誘導 |
主な適応 | 細かなちりめんジワ、ハリ低下、キメの乱れ | 皮膚菲薄化、首のシワ、繊細な部位の肌密度低下 | 頬やこめかみのコケ、深いほうれい線、輪郭形成 | 難治性の凹凸、局所瘢痕、深い刻まれジワ |
効果の発現 | 注入直後〜数日(即時的な充填感) | 数日〜数週間(なめらかな密度感) | 4〜8週以降に徐々に増生(段階的変化) | 数週間〜数か月(組織再構築の過程による) |
持続期間の傾向 | 約3〜6か月(定期的な補給が推奨) | 約4〜6か月(肌質改善の蓄積) | 約1年〜1年半(自己組織の定着による) | 個別の瘢痕・組織状態により変動 |
ダウンタイム | エンボッシング現象(1〜3日程度)、軽度の内出血 | 軽い赤み、点状出血(1〜2日程度) | 注入部の腫れ、圧痛、内出血(3〜7日程度) | 赤み、腫れ、穿刺痕(数日〜1週間程度) |
症例数・臨床実績 | コラーゲン補充製剤として韓国内で広く普及 | 韓国主要クリニックで導入拡大・高支持 | 韓国内外で膨大な臨床実績と長期追跡データ | 他3製剤に比べ臨床症例の流通数は限定的 |
直接的なコラーゲン補充で即時的な弾力感を求めるならレティゼン、人同種由来のなじみやすさで薄い皮膚をケアするならRe2O(リトゥオ)、自然な輪郭形成と長期維持を望むならジュベルックボリューム、特殊な瘢痕修復を検討する場合はジュブゼンの個別適応を見極めるのが合理的です。
当院では、単に流行の製剤を注入するのではなく、皮膚の厚み、皮下脂肪の残存量、骨格の陰影を三次元的に評価した上で、補充すべきか増生を促すべきかを判断することを大切にしています。
皮膚科学的に、20代後半以降の肌変化は真皮浅層のコラーゲン密度低下と、深層・皮下脂肪のボリュームロスが複合して進行します。たとえば、真皮が極端に薄くなっている肌に高分子の自己増生ポリマーだけを大量に注入しても、浅い小じわの凹凸が滑らかに整うとは限りません。逆に、頬のコケなど大きな構造的欠損に対して、直接コラーゲン製剤のみで対応しようとすると、過剰な注入量とコストが必要になります。
SEYEクリニックは、Hilo Wave・Re2O(リトゥオ)の公式認証キークリニックとして選定されており、コラーゲン製剤の物性や生体内挙動を考慮した施術設計を行っています。皮膚の浅い層には生体親和性に優れたRe2O(リトゥオ)や高純度レティゼンで皮膚の厚みと弾力を補強し、深い土台のボリューム低下にはジュベルックボリュームを精密に配置するなど、解剖学的層構造に応じた多層的なアプローチを重視しています。

求める仕上がりの質感やダウンタイムの許容度、改善したい部位の深さによって最適な製剤は異なります。
「肌がスカスカになって弾力が落ちてきた」「小じわが目立ち、ハリを取り戻したい」という方には、純度99%の精製コラーゲンを真皮に直接注入できるレティゼンが適しています。体内で自己生成されるのを待つのではなく、成分そのものを届けるため、注入後早期から肌のハリ感や密度の変化を実感しやすい傾向があります。イベント前に肌のキメや弾力を立て直したい方にも向いています。
「動物由来の製剤に抵抗がある」「目の下や首など、皮膚が極めて薄い部位のシワを自然に改善したい」という方には、人同種コラーゲンを用いるRe2O(リトゥオ)が選択肢となります。組織への馴染みが非常に滑らかで、アレルギーのリスクを極力避けながら、肌密度を高めて若々しいツヤと弾力を取り戻したい方に支持されています。
「ヒアルロン酸フィラー特有の膨らみすぎや不自然さが不安」「数か月かけて自分の組織で自然にふっくらさせたい」という方には、ジュベルックボリュームが適しています。PDLLAの働きにより、自身の線維芽細胞が生成したコラーゲンが皮下を満たすため、笑ったときの表情の動きを妨げにくく、長期間にわたる自然なリフト感とふっくら感が期待できます。
ジュブゼンは、特定の瘢痕や頑固な凹凸に対して有効なケースがありますが、レティゼンやジュベルックボリュームと比較すると、一般的なクリニックでの症例数や長期的な安全性データがまだ十分に豊富とは言えません。ご自身の症状が本当にジュブゼンに適しているのか、あるいは他の確立されたコラーゲン治療で代替できるのかについて、当院の医師による客観的な診察を受けることが大切です。

注入製剤単体でのアプローチに加え、熱エネルギーを与える機器治療と組み合わせることで、コラーゲンの再構築効率をさらに高めることが期待されます。
たとえば、真皮層のコラーゲン線維を引き締めるサーマクールFLXやオリジオなどの高周波(RF)治療、あるいはSMAS筋膜に熱凝固点を形成するウルセラ プライムを先行して行い、その後にレティゼンやRe2O(リトゥオ)でコラーゲンを補給する設計は相乗的な効果が期待されます。機器による熱刺激で活性化した線維芽細胞環境に良質なコラーゲン原料を供給することで、肌のタイトニングと密度補強を同時に目指せます。
また、毛穴の開きや肌の凹凸が気になる場合は、マイクロニードルRFのポテンツァ(パンピングチップ)を用いてジュベルックを導入するアプローチも選択肢の一つです。表皮から真皮浅層への均一な薬剤送達と高周波のシナジーにより、滑らかな肌表面へと導きます。
持続期間の観点では、PDLLAによって自己コラーゲンを増生させるジュベルックボリュームの方が長く維持される傾向があります。レティゼンは体内に吸収される直接補充型のため約3〜6か月が目安ですが、ジュベルックボリュームは増生した自身の組織が定着するため約1年〜1年半の持続が期待されます。
どちらも直接コラーゲンを補う製剤ですが、成分の由来が異なります。レティゼンは純度99%の精製アテロコラーゲンで、全顔のハリや細かなちりめんジワに幅広く用いられます。一方、Re2O(リトゥオ)は人同種コラーゲンのため生体親和性が極めて高く、皮膚が薄い目元や首のシワなど、より繊細ななじみやすさを重視したい部位に適しています。
ジュベルックボリュームのPDLLA微粒子は球状かつ多孔質構造に設計されており、従来型の結晶性ポリマー製剤に比べて結節リスクが大幅に低減されています。ただし、適切な層への注入技術や施術後の適切な分散が重要であるため、経験豊富なクリニックで受けることが推奨されます。
レティゼンやRe2O(リトゥオ)を真皮浅層に手打ち注入した場合、蚊に刺されたようなエンボッシング現象が生じることがありますが、通常1〜3日程度で組織になじんで消失します。針穴の内出血が生じた場合でも、メイクでカバー可能な程度であり、1週間前後で自然に引いていく傾向があります。
ジュブゼンは微小刺激や組織再構築を伴う特殊な手技を含む場合があり、他の一般的なスキンブースターに比べて症例データの蓄積が限定的です。万人の肌質改善というよりは、局所的な凹凸や特定の症状への適応を見極めた上で選択すべき治療と言えます。
直接的な純度99%コラーゲンを速やかに届けたい場合は「レティゼン」、人同種コラーゲンによる極めて自然な親和性と肌密度向上を求めるなら「Re2O(リトゥオ)」、自生コラーゲンによる自然で長期的なボリューム回復を目指すなら「ジュベルックボリューム」がそれぞれ有力な選択肢となります。また、症例数が発展途上であるジュブゼンについては、症状の適応を慎重に見極める必要があります。
ご自身の肌状態に対してどの深さにどのようなアプローチをとるべきかは、皮膚の厚みやたるみの進行度によって異なります。まずは専門的なカウンセリングを通じて、最適な注入プランをご相談ください。
※効果には個人差があります。具体的な治療法はカウンセリング後に決定されます。
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本記事は、当院の医師の監修のもと、医療法および保健福祉部の医療広告ガイドラインを遵守して作成されています。
セイェクリニック
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